ホントは怖い、図書館のDVD

今回は、図書館でお金がかかる件について説明します。

「図書館は無料って言ってなかったっけ?」はい、言いました。第1回の記事で。

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しかし、例外的に料金が発生するケースが2つありますので、順番に紹介します。

有料ーその1:コピー

ひとつが「複写」、つまりコピーです。図書館の本をコピーしてもらうのに、実費としてお金を払わなければなりません。値段は白黒で1枚10円程度なので、コンビニと大差ありません。

なぜ図書館にコピーサービスがあるかというと、図書館には持ち出し禁止の本(禁帯出)があるからなのです。持って帰れないので、コピーして持って帰ってね、ということ。

コピーはできるだけ自分でしよう

ちなみに、持ち出し禁止の本でない限り、図書館でコピーしないほうがいいです。なぜかというと、制約が多すぎるからです。

図書館では、著作権のからみでいろいろな制約が課せられていて、自由にコピーできません。コピーを申し込んでも職員の人がコピーするか、自分でコピー機を操作した後、内容をチェックされたりします。

同じものを2部以上コピーできませんし、楽譜や地図のほか、雑誌の最新記事も半分しかコピーできません。ですので、持ち出し禁止のもの以外は、借りた後に自分でコンビニなどでコピーすることをおすすめします。

有料ーその2:弁償

もうひとつお金がかかる場合が、「弁償」です。

よくあるのが、カフェで読書していてコーヒーをこぼして、茶色いシミが…。次の人に貸せないレベルまで汚したりすると、弁償を求められます。

または借りた本を紛失して、返せなくなった場合も同様に弁償です。弁償の方法は図書館によりますが、お金を払うか、同じものを買って渡すかのどちらかです。

 疑われる前に自己防衛

前回の記事で、雨にあたって濡れると弁償になるからかばんに入れましょうと書きました。

本は長い間使用されていると、へたってきます。紙が黄ばんだり、手あかがついたり、ページが外れたりします。これらはずっと使われてきたからで、誰のせいでもないものです。

しかし、普通に読んでいて水に濡れることはありませんよね。返却した本に濡れた跡があると、「あなたのせい」となって責任が生じます。

「最初からこんな状態だった」と言い訳しても許してもらえません。そんなひどい状態の本を、本棚に並べたり貸出することは、本のプロがいる図書館ではほとんどないからです。

しかし万が一、職員の目をスルーして、ひどい状態の本が棚に並んでいる可能性もあります。ですので、借りる前には必ず本の状態をチェックしてください。そして濡れた跡や汚れ、破れなどがあれば、借りる前に職員の人にその旨を申し出てください。 

すると、借りる前から本に異常があったと分かるような処置をしてくれます。例えば、本の表紙にシールを貼ったり、本のデータに汚れた状態を登録してくれて、「この状態は元からで、あなたのせいではない」と証明してくれます。

図書館が大好きな人間にとって、自分はきちんとしているのに、他人の責任を追及されるのは本当につらいことです。絶対に借りる前の状態のチェックはして、自己防衛してもらいたいと思います。 

逆に、先ほど挙げた「へたり」(ページ外れなど)は、正直に申し出てみましたが、何のペナルティもありませんでした。読んでいる途中で外れて焦りましたが、問題なし。経年劣化と認められたようです。

要注意のDVD

映画などのDVDを、図書館で借りている方も多いと思います。DVDも深い傷をつけたり割ったりすると、当然弁償となります。

映画のDVDなどは2~3000円くらいで売られているので、弁償代金もそんなもんだと思われるでしょうが、でも実際は1万円~2万円ほど請求されます。

えぇっ!、と思われるでしょうが、本当です。DVDの場合、本やCDと扱いが違うのです。お店で同じタイトルのDVDを買って、弁償しますと持って行っても、まず受け取ってくれません。

DVDなどの映像関係は権利関係が厳しく、図書館で貸しているのは、権利を持つ人に「貸してもよい」と、事前に許可を得た作品だけなのです。そして、その許可を得るための「使用料」を先払いしています。貸出に使えるDVDには、使用料が値段に上乗せされて、割高になっているのです。

図書館でDVDを借りるときは、とても高価なものを借りていると思って、取り扱いにはくれぐれも注意してください。

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