夏休みが終わって、2学期が始まる9月1日。
この日を含めて数日は、学生の自殺が特別多くなる日だそうです。
本当に学校に戻りたくなくて、そのような行動に出てしまうのでしょう。私自身、学校という空間が大嫌いでしたので、これにはすごく共感できます。
学校へは、本当に行かないといけないのでしょうか。
学校へ戻りたくない人へ
私は不登校ではありませんでしたが、学校がすごく嫌いでした。
全員が同じ動作を求められることへの違和感。
大して頭脳の良くない大人を「先生」と呼び、従わなくてはならない理不尽さ。
すでに理解していることを、何度も繰り返さなければならない、宿題という名の「作業」。
嫌いなことを数えればきりがありません。しかし、私を学校嫌いにさせた一番の原因は、同級生、クラスメイトでした。
クラスメイトは自分で選ぶことはできません。ましてや公立校なら、いろいろな家庭の子どもがいます。頭のいい子もいれば、反対に、行儀の良くない、暴力的な子どもも必ずいるはずです。
そんな連中と、一日の大半を同じ空間で過ごさなければならないのは、苦痛以外の何物でもありません。彼らは精神的に幼くて、とても攻撃的です。クラスを支配したがり、いつも攻撃するターゲットを探しています。
そのターゲットになりやすいのは、「HSP」と呼ばれる共感する力のある、おとなしいタイプの人たちです。
[kanren postid=”7″]
HSPは共感力が高いので、人を傷つけることを嫌います。そのため、自分が攻撃を受けても反撃せずに我慢してしまうことが多くなります。それで攻撃的な人のイジメのターゲットになりやすいのです。
HSPにとって学校は、「猛獣と同じ部屋にいる」のと同じだといえます。誰がこんな場所に行きたいと思うでしょうか。
自分を襲うかもしれない猛獣から、夏休みには開放されます。しかし。またあの教室という「檻」に戻らなくてはならない気持ちは、絶望的と言えます。
もし、2学期や休み明けがつらくて、行きたくなくて死にたいと思っている人がいたら聞いてほしい。
そんなところ、行かなくていいのだよ
行かなくていい理由
(理由:その1)
もしあなたがHSPだったなら、あなたの良さは、学校という狭く小さな世界では発揮できません。
学生さんは、学校しか知らなくて当然です。しかし現実の社会では、頭の良いHSPを欲しがっているところは無数にあります。
ものごとを深く考えたり、共感して人を助ける仕事はHSPの得意分野です。騒がしいだけ学校では、そのような高度なことを活かすことはできません。
一方、攻撃的なヤツらはというと、学校という場所では目立つし、勝ち組かもしれません。でも、実のところ大人になってからは全くの逆なのです。
頭が良くなくて、振る舞いが粗暴な彼らは、大人になってから高度な知識を必要とする職業に就くことができません。また、人を傷つけても平気なことから、共感力があまり無く、接客業にも向いていません。できる仕事は肉体労働ばかりで、社会的な地位は低いことが多いのです。
そんなヤツらと同じ場所にいて、危害を加えられるリスクを抱えているよりも、違う場所で自分の能力を磨く努力をする方が、よほど健全だと思いませんか?
(理由:その2)
いま学校に行かなければ、将来どうなるか不安だ、と思う人は多いはずです。それが、嫌々でも学校に通う目的になっています。
高度な職業に就こうと思っても、大学を出ていないと試験さえ受けられないことがあります。また、大学に行こうにも、高校を卒業していないといけません。
そのためにちゃんと中学や高校を卒業しなくては、と思うには当然です。
しかし学校へ行かなくても、「高等学校卒業程度認定試験」というものを受けて合格すれば、高卒の資格が得られて、大学を受験することができます。
学校という場所で勉強しなくても、努力次第であとから試験でなんとでもなるのです。
つまり、学校は「絶対にいけなくてはならない」ところではないというわけです。
(理由:その3)
ここが一番大事なところです。よく考えてください。
戻るのが嫌なそのクラスに、入ろうと自分で選びましたか?
その先生に習いたいと、自分で選びましたか?
そのクラスメイトと一緒にいたいと、自分で選びましたか?
違うはずです。
ほぼ強制的に、そこへ入れられたはずです。
あなたは「自分のことは自分で決める」という、当たり前の権利を使っていません。
そんな場所で苦しくなって嫌になっても、あなたのせいではないのです。
そんなところから退出する権利が、あなたにはあります。
もし退出したりすれば、他の人よりめんどくさい道を歩むかもしれません。
でも生きていることが大事です。
あなたの中に、あなたがまだ知らない価値が眠っています。
それはたくさんの人を助けることのできる力です。
たくさんの人の笑顔を作り出せる力です。
自分の生きる道を選ぶ前に、「死」は選んでほしくはないのです。
くだらないヤツらのために苦しむなんて意味がないでしょう。
自分のために、自分の道を選んでください。